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かえる本舗

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誰も書かなかった日記3(ゆうれい)

 これは、「枇杷の木」に「神のしめ縄」がしてあるブログ内の出来事。「神のしめ縄」にのっかっていた「かえる」が振り落とされた物語。保存しているメッセージをコピーすれば強烈だが、面白さは半減する。強烈は最後にとっておこう。
 このブログ内の出来事は、新しいところから書いていく。完結したとき、上から順に日記を読めば分かるようにね。

 俺が「あらし」のぬれぎぬを着せられてから、後のこと。
 2人は朝に夕に、いやもっと頻繁に携帯電話で愛を語り合っているという。
 俺はふざけて「テレホンセックスかよ。」とメッセージ。
 今は結ばれなくてもあの世で一緒になろうと誓い合った仲だという。
 ブログのパスワードも教えて、他人の「枇杷の木」が管理しているという。

 真偽のほどは、定かではない。
 俺は「神のしめ縄」のブログへは訪問するが、その訪問客には無頓着。
 でも、「あらし」の俺に送られてきたメッセージ。
 おまけにだよ、俺のブログにお気に入りリンクだぜ。
 「何考えてんだよ。」ってメッセージ送ったら、すぐはずしたけどね。

 で、もっと驚くべきことがあった。ゆうれいだよ。ゆうれい
 管理画面に新着訪問者が表示されるところがあるだろう。
 そこに、「神のしめ縄」のハンドルネームはなかった。
 なのに、訪問してるんだよ。まるで、気味の悪いゆうれいさ。
 それが、分かったのは掲示板の書き込みさ。いないはずなのに書き込み。
 俺のブログ、ちょっと他の事をしている間に訪問者が消えていくような
 人気ブログではない。いつまでも残っているさ。(苦笑)

 翌日、職場のマニアに聞いてみた。
 「そんなこと、驚くことじゃあないよ。」と説明してくれた。
 ブログを○○○○○して、訪問先へ行けばいい。
 訪問先へはURLでもコピーしておけば簡単にいける。
 お気に入りに追加していてもいい。

 俺、それを聞いて、「枇杷の木」と「神のしめ縄」のURLをコピー。
 よく訪問してくれる人に頼んで、ゆうれい書き込みのテスト。
 もちろん、成功だよ。でも、嫌だねえ。それで覗いているんだぜ。
 俺には、あわない。堂々と来たぜと表明して訪問さ。

 まだまだあるよ。メッセージには、○○が心配してくれてるとか、
 「あらし」だと思ってるとか、ハンドルネーム入りで。
 何人のハンドルネームがあっただろうか。覚えきれないほどだ。

 笑っちゃったのが予備校の講師。
 俺のリアルの友達、その予備校に何人もいる。
 教員採用試験難しいから、塾か予備校の講師になる。
 採用試験に合格した友達が嘆いていたよ。
 がんじがらめに縛られて、何もできない。
 予備校や塾は自由だから羽振りもいい。何かが狂っている。
 このことは関係ないから、またの機会があれば書くよ。

 よく聞かされていた「神のしめ縄」の訪問者たちが、俺のブログへ次々と
 やってきたことがあった。

 彼女が全文削除した日記について、他の訪問者と全く違うコメントを残した。
 「ちょっと、違うような気がするよ。」ってね。
 後で、推敲が足りなかったのなら、訂正すればいいのであって、
 全部削除する必要はないというようなことを書き込んだら、
 すぐに、削除されたよ。(笑)
 そのときだよ。彼女の訪問者たちがやってきたのは。

 そのことを、メールで報告すると、姫を守るナイトたちだと返信されたよ。
 以前、「女王様かよ。」って言ったことがあったから、それを受けたのだね。

 それまで、「枇杷の木」も含めて彼女の訪問者たちのところへ、
 意識的に行ったことはなかった。それからさ。俺が訪問したのは。

 彼女に聞かされていた「枇杷の木」の愛の詩。
 それを読むまで、俺の「ブログより愛を込めて」と同じ手口だと思っていた。
 まいったね。強烈な告白の詩だった。リアルと錯覚するような。
 あんなまね、今の俺には、恥ずかしくってできねえよ。年の功かね。
 大黒の歌に「年をとるって 素敵なこと」という歌詞があったが、
 そうかも知れないと思ったよ。

 若さの特権は無茶でも突っ走ること。
 両刃の剣を使ってみようかと思ったけど、
 リアルのカワイ子ちゃんのロンドン留学で
 彼女の仕事が全て俺にまわってきた。
 マニアのいう通りにせざるを得なくなった。

 トムとジェリー、楽しかったよ。
 ゆうれいやめて、堂々とやってきな。
 ああ、そうそう。
 天の岩戸じゃああるまいし、神の岩戸は開くべきだよ。
 
追記
 この日記の前半を書いて小休止したとき、閉ざしていた扉を開いて、
 「誤解している。」という主旨のメッセージ。誤解はお互い様。
 俺は、閉ざした理由を尋ねて、返答を待った。返答なし。
 「ゆうれい」の部分を書き込み大休止。
 翌日、日記に書いた「真偽のほどは定かではない」事柄の真偽を尋ねて、大休止の まま放置。どのような回答でも受け入れる決意。
 この日記だけで終わりにしてしまう方策を思案。
 返答がないので、その夜、さらに列車を走らせた。
 メッセージがきた。遅くなったこととゆうれいの弁明ばかり。
 回答を避けているのかと感じたので、回答の催促。
 閉ざした理由の回答がきた。
 真偽のほどの回答がきたら、列車を止めようと思った。
 回答らしきものがきたが、あいまい。俺は真か偽かを尋ねている。
 ところが、俺をうそつきだとのメッセージ。
 俺は日記にうそをついているが、誰かをかばったところだけだ。
 どの部分がうそなのか、尋ねてみたい気もしたが、
 うそだというのなら、メッセージを貼りつけてみようかと送信。
 その後、扉は閉じた。2本めの列車を走らせる。
 


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